IR基礎講座

 

<WEBライブ配信>
 今回はオンライン講座とし、一日で全講義を受講するプログラムといたしました。

【開催概要】

 日 時:2020年9月25日(金)午前9時30分~午後5時   
 ※今回は1日のみの開催です。
 

 プログラム:

※プログラム内容は一部変更させていただく場合がありますので、予めご了承下さい。

9月28日(火)  
 9:15-9:40   

① IRの基本と課題

日本IR協議会  専務理事   佐藤 淑子

○IRの基本を確認し、「IR活動の実態調査」結果や事例報告によって全体像を描き出す。近年、重視されているポイントも整理し、活動を深めるための留意点を明確にする。

 9:40-10:30

② IRの基礎となる適時開示

東京証券取引所  執行役員 青 克美 氏

・ディスクロージャー・IRの意義
・適時開示の概要とIRとの関係
・適時開示にあたっての基本的な留意点
・適時開示に関する最近の動向

○IRの基礎となるタイムリーディスクロージャーについて解説する。IR担当者が知っておくべき規則に加え、2015年6月から適用された「コーポレートガバナンス・コード」の要点や、コーポレートガバナンス報告書を通じた上場企業の説明状況などの最新動向を報告する。

   休憩(10分)
 

10:40-11:30

③ 海外機関投資家の動向とIRの要点

みずほ証券  コーポレートファイナンス部 IR戦略室 室長   田中 裕喜 氏

・海外機関投資家の日本株売買動向
・日本企業に対する海外機関投資家の評価や要望
・海外機関投資家向けIR活動の要点や留意点
・資産運用業界の変化とその背景(パッシブ化やESG投資の進展)
・昨今の状況を踏まえたIRのあり方

○株式市場で存在感の大きい海外機関投資家について、地域ごとに異なる特性や日本株への見方を解説する。また資産運用業界の変化やその背景を踏まえ、どのようにIR活動に取り組むとよいかも示唆していく。 

   休憩(10分)
11:40-12:30

 ④ アナリストの仕事と望ましいIR活動

三菱UFJモルガン・スタンレー証券  インベストメントリサーチ部 産業・企業リサーチ課
シニアアナリスト  佐藤 和佳子 氏

・アナリストを取り巻く環境、情報収集・分析の基本
・取材・リポート発信・機関投資家訪問の実際
・バリュエーションや投資レーティング判断に至るまでのプロセスと主な判断項目
・説明会やミーティングの機会における知りたい情報やIR担当者への要望
・経営者や事業部門責任者に望む説明やディスカッション、望ましいIR活動
・非財務情報(ESG情報)の活用状況と今後の展望

○アナリストは、どのような視点で企業価値を分析・評価するのだろうか。アナリストとして、長年にわたり機関投資家の高い評価を得ている講師が、アナリストが求めるIR活動について講義する。

   休憩(50分)
13:20-14:10

 ⑤ 機関投資家の視点と望ましいIR

アムンディ・ジャパン  運用本部 株式運用部 ファンドマネジャー  浦 昌平 氏

・機関投資家とは(リサーチやスチュワードシップ活動に関わるチームの人数や投資規模)
・リサーチや投資判断、エンゲージメントにおける着眼点や判断プロセス
・どんなIR情報が有用と思われるか。望ましいIR活動やIR担当者への期待
・中長期の経営戦略をどう評価するか、その基準や着眼点
・非財務情報やコーポレートガバナンス情報の活用状況と見通し
・「日本版スチュワードシップ・コード」「コーポレートガバナンス・コード」の改訂への対応

○機関投資家は、年金基金などから委託された資金を一定の投資方針に基づいて運用する。上場企業との接点も多い講師が、機関投資家の投資判断の軸となる考え方や企業価値分析のための望ましいIR、コーポレートガバナンス・コードが求める「建設的な目的を持った対話」のあり方などについて講義する。

   休憩(10分)
14:20-15:10

 ⑥ 投資家との信頼関係構築につながるIR活動

不二製油グループ本社  財務・経理グループ IRチーム チームリーダー   乙川 真一 氏

・会社概要、株主構成・IRの目標・IRの組織・体制・活動スケジュール
・経営トップによる株主・投資家との対話
・近年、力を入れている取り組み(投資家からの信頼を得るために充実させている説明や対話、資料づくりなど)
・注力したIR活動の成果
・まとめと課題

○不二製油グループ本社は、チョコレート用油脂を中心に加工食品向け素材を製造し世界市場でシェアを伸ばしている。経営トップは「ESG経営」を標榜してIR活動を実行し、積極的に対話を続けている。2017年度にIR優良企業特別賞、2018年度にIR優良企業賞に選ばれており、統合報告書の内容やIR部門が企画するイベントや資料に対する評価も高い。講義では近年、注力した活動を中心に、投資家の理解を深めるIRを紹介する。

   休憩(10分)
15:20-16:10

 ⑦ 持続的成長を支えるIR活動

花王  経営戦略室 IR部 IR部長  渡部 満泰 氏

・会社概要、株主構成・IRの目標・IRの組織・体制・活動スケジュール
・経営トップのIRに対する姿勢
・株主・投資家との対話の拡充
・近年、力を入れている取り組み(ESG戦略の理解を深めるIR活動、事業別説明会など)
・まとめと課題

○花王は、経営トップが主導してIRのレベルを向上している点を高く評価されて2019年にIR優良企業賞を受賞した。この年の4月にESG戦略を発表し、ESGを経営の核に据えて企業価値向上を目指す方針を明確化している。IR活動では、経営トップ自らこの戦略を資本市場に説明し、対話によって、資本市場への浸透が進んでいる。こうした対話を深めるための工夫やアナリストの関心が高い事業に関する説明会などについて報告する。

   休憩(10分)
16:20-17:10

 ⑧ 資本市場との対話を経営に活かすIR活動

ソニー  VP 財務部 シニアゼネラルマネジャー  早川 禎彦 氏 

・会社概要、株主構成・IR活動の基本方針・IRの組織・体制・活動スケジュール
・情報開示の拡充と経営トップ(CEO、CFO)、事業責任者による対話の設定
・IR-Dayの継続開催と広がり (技術説明会)
・近年の取り組み(統合報告書の作成やESG説明会の開催)
・まとめと課題

○ソニーは経営トップが資本市場との対話を重視し、長期視点で株主価値向上を目指すという方針でIR活動を実行している。事業部門責任者が説明責任を果たす「IR-Day」も継続して開催し、近年は新しい取り組みも始めている。事業部門ごとの情報開示の拡充、ESG説明会などの開催も注目され、2019年度IR優良企業賞に選ばれた。こうした活動の実際や留意点などを報告する。

 17:10-17:25

⑨ 講座のまとめと「信頼されるIRオフィサーとは」

日本IR協議会  専務理事   佐藤 淑子

○これまでの講義のポイントをまとめ、今後の活動に役立つ形に整理する。経営トップを支える「IRオフィサー」のプロフィールも示す。


【開催要項】

  参加費:  

 ○会   員/1名につき 18,000円(税込価格19,800円
 ○非会員/1名につき 35,000円(税込価格38,500円

※お申し込み確認後に請求書をお送りします。9月末日までにご入金願います。

※キャンセルは9月17日(木)17時迄の受付となります。それ以降にキャンセルまたは当日ご欠席された場合は、参加費をご返金できませんのでご了承ください。

※キャンセルはお電話のみにて受け付けます。(TEL:03-5259-2676)

【オンライン講義に関するお願い】

※講座開催1週間前をめどに、お申し込み者様あてに「受講のご案内」をメールでご連絡します。内容は、受講のための動画配信URLとパスワード、講義資料のダウンロード方法、アーカイブの利用方法(会員企業のみ)等を予定しています。

※動画配信URLとパスワードを受講者の所属部内で共有することは認めますが、複数の部門にわたる二次使用等や顧客等への拡散等はお控えください。受講受付メールをお申し込み者に送付するときに確認させていただきます。

※今回は冊子形式の資料は発行しませんので、受講者各自が資料をダウンロードしてご活用お願いいたします。なお参考資料として「IRベーシックブック」「IRの成功戦略」をお申し込み者様1名に対し1冊ずつお送りいたします。