IR行動憲章

日本IR協議会は、IR行動憲章を策定し、2008年12月17日に行われたIRカンファレンスで公表しました。
本憲章は、社会の一員として自らの企業価値を長期にわたり向上させ、健全な資本市場の発展を目指し、より進化したIRを実践するための指針として策定したものです。
策定にあたり、業界を代表する企業の経営者、IRオフィサー、市場関係者のほか、証券取引所や有識者の方々の意見を反映しています。
憲章は3部で構成されています。主文として7つの「原則」があり、それぞれを具体化した「基本姿勢」を伴っています。
そして「基本姿勢」を実践するための行動を「実行の手引き」で示しています。
「実行の手引き」は、IR活動の「チェックリスト」としても活用いただけます。

詳細は下記のPDFをご覧ください。

倫理規定

目的

第1条
この規程は、一般社団法人日本IR協議会(以下「この法人」という)における活動を適切に運営し、かつこの法人に関わるすべての人の倫理的素養を高めるために設ける。

適用範囲

第2条
この規程はこの法人に所属する役員、職員の全員に適用される。

基本理念

第3条
この法人の使命は、資本市場に関わるあらゆる関係者が、IRの精神を深く理解し行動することを通じて、健全な市場経済と社会の発展に寄与することである。
第4条
この法人の構成員は、資本市場に関する情報に接する立場にある事を十分認識し、法令を遵守し、良識を持って行動する。

遵守項目

第5条
この法人の構成員は専門的な知識、技能を持ち、IRの啓蒙普及および進化と深化に努める。
第6条
業務上収集した情報は厳重に管理し、業務目的以外に使用しない。
第7条
法令や各種規定を誠実に遵守し行動する。
第8条
この法人の知的財産権を保全し、他人の知的財産権を侵害しない。
第9条
社員の規程は別途定める。

改廃

第10条
この規程の改廃は、理事会の決議を経て行う。

社員規程

前文
社員およびそのIR担当者は、IRの基本をよく理解し、その倫理性を順守するよう努力する。すなわち、自社の企業理念、経営計画および財務状況などについての公正な情報を自発的かつ適時に発信する。そのIR活動を通じて投資環境の改善をはかるとともに、より透明度の高い金融資本市場の活性化を促し、公正かつ健全な市場経済が実現するよう努める。
倫理規程
  • 会員およびそのIR担当者は、公正で信頼できる情報を発信し、情報の受信者がそれに基づいて正確に判断できるようにする。
  • 特に株価や投資判断に影響を与える可能性のある情報については、制度的に義務づけられている範囲の情報開示にとどまらず、自発的かつ積極的に開示する。
  • 情報は適時かつすみやかに発信する。
  • アナリストや格付け機関等の情報の仲介者に対して誠意をもって対応し、個人・法人を含め広く情報が伝わるようにする。
  • 公表されていない情報を特定のものだけが利用することのないように、情報管理の透明性および公平性を確保する。
  • 情報の内容はわかりやすく比較可能で、多様な投資家が共通の認識をもてるよう配慮する。また、国際的にも比較可能な新たな基準の形成に向けて努力する。