最新のセミナー・イベント

 日 時： 2017年9月26日～27日

 ○第1日目 26日（火）午後1時30分～午後7時15分 ＊午後6時より懇親会
 ○第2日目 27日（水）午前10時～午後3時45分  ＊昼食をご用意します

 会 場： アーバンネット大手町ビル21階 
           東京會舘LEVEL XXI 「スタールーム」
          （東京都千代田区大手町2-2-2、TEL:03-5255-1515）
           http://www.kaikan.co.jp/xxi/access/index.html

① IRの基本と課題

日本IR協議会　
専務理事  佐藤 淑子

○IRの基本をわかりやすく解説する。上場企業を対象とした「IR活動実態調査」結果や事例報告によって全体像を描き出す。コーポレートガバナンスや資本効率の向上など、持続的成長のために重視されているポイントも解説。２日間にわたるIR基礎講座の理解促進につなげる。

 休憩

 14:25-15:25

② 株主・投資家との対話を深めるIR活動

みずほフィナンシャルグループ
IR部  部長   山口 力 氏

・会社概要、株主構成
・IRの目標・IRの組織・体制・活動スケジュール
・経営トップやCFOによる株主・投資家との対話
・部門別事業戦略説明会「Mizuho IR Day」の開催と説明資料やウェブサイト
   からの発信における工夫
・コーポレートガバナンス強化を示すIR活動
・株主総会、個人投資家向けIRにおける取り組み
・株主・投資家の意見の社内へのフィードバック
・まとめと課題

○みずほフィナンシャルグループ（2015年度IR優良企業特別賞）は、2012年から部門別事業戦略説明会（MIZUHO IR DAY）を開催しているが、過去3年においては、ここに大田弘子取締役会議長が登壇し、ガバナンス改革の進捗状況や課題への取り組みを語り、質問にも答えている。これは多くの投資家からあがった「社外取締役の意見を直接聞きたい」という要望に応えたもの。社外取締役のみならず、取締役会議長としての考えを示す機会として投資家の評価は高い。大田氏を含む登壇者の説明の要旨と主な質疑応答内容は、資料とともに投資家向けウェブサイトに掲載されている。

 休憩

③ 投資家の理解を深めるIR活動

サトーホールディングス
IR統括責任者  高木 信一 氏

・会社概要、株主構成
・IRの目標・IRの組織・体制
・事業内容やビジネスモデルをわかりやすく説明するIR活動の実際
（説明会や開示資料、展示会、ウェブサイトなどの内容）
・個人投資家向けIRの実際と成果
・アナリストや株主候補の投資家にアプローチするときの工夫点と成果
・まとめと課題

○サトーホールディングスは、バーコードや2次元コード、RFIDなどの自動認識技術を駆使して顧客の課題に対応する総合システム企業。積極的にIR活動に取り組み、IoTをはじめとする事業環境の変化にどう対応するかを表明している。継続して情報開示し、経営計画が未達になった年も投資家の懸念を踏まえて丁寧に説明し、資料も改善された。中長期の経営戦略、それを支えるガバナンスなどの基盤づくりを含めた取り組みを報告する。

 休憩

④ 株主価値最大化経営とIR

いちご
常務執行役 管理本部長兼IR推進部長   吉松 健行 氏

・会社概要、株主構成
・「IR」の目標、IRの体制
・株主価値最大化経営を、投資家の理解や評価に結びつけるための工夫
・投資家本位のIR
・経営層が株主や投資家と対話する機会の設定
・ブランディング（広報活動）との連携
・まとめと課題

○いちごは、心を込めて既存不動産に新しい価値を創造する心築（しんちく）事業を中心に、REIT、インフラなどの資産運用ビジネスなどを展開する企業。2016年度IR優良企業賞特別賞を受賞し、事業戦略を企業価値向上と結びつけて説明していることが評価された。IR部門は、EPSなど経営目標に向けての施策などをわかりやすく説明し、株主価値最大化を目指す経営層が株主・投資家と対話している。ウェブサイトを活用した情報発信も迅速で、公平な情報開示に努めている。

⑤ IRの基礎となる適時開示

東京証券取引所
執行役員  青 克美 氏

・最近の証券市場
・上場会社のディスクロージャー
・適時開示制度の概要

○IRの基礎となるタイムリーディスクロージャーについて解説する。IR担当者が知っておくべき規則に加え、コーポレートガバナンスに関する最近の状況について説明する。

 休憩

⑥ 個人投資家の共感を高めるIR

野村インベスター・リレーションズ
インテグレートコミュニケーショングループ リーダー 中村 貴彦 氏

・個人投資家の現況と行動の特徴
・個人投資家IRの基本となる考え方
・NISA（少額投資非課税制度）導入の影響
・心をとらえるための方法論と具体的事例
・個人投資家IRにおける企業側の課題

○NISAの普及などを背景に、株式市場における個人投資家の存在感が高まっている。個人投資家の状況や、IR情報の利用度合い、個人投資家に戦略的にアプローチするための手法などを具体例を伴って解説する。

⑦ アナリストの視点と企業価値分析

三菱UFJモルガン・スタンレー証券 チーフリサーチアドバイザー
デンソー 社外監査役　松島 憲之  氏

・アナリストの情報収集・分析の原則
・取材・リポート発信・機関投資家訪問の実際と課題
・投資レーティング判断に至るまでの決定プロセスと主な判断項目
・企業への取材、ミーティングの量と内容--知りたい情報やIR担当者への要望
・経営者や事業部門責任者に望む説明やディスカッション

○アナリストは、どのような視点で企業価値を分析・評価するのだろうか。自動車セクターのトップアナリストとして、長年高い評価を獲得し、現在は後進アナリストの育成や企業の社外監査役を務めている講師が、アナリストの業務内容やIRオフィサーに求める役割・行動などについて講義する。

⑧ 機関投資家の視点と望ましいIR

損保ジャパン日本興亜アセットマネジメント
執行役員 株式運用部長 中尾 剛也 氏

・機関投資家とは（投資チームの人員構成や投資金額）
・投資判断に至るまでの決定プロセスと主な判断項目　
・長期的な時間軸でIR情報を活用するときの着眼点　
・非財務情報やコーポレートガバナンスの注目点
・IRで知りたい情報やIR担当者への要望
・「日本版スチュワードシップ・コード」「コーポレートガバナンス・コード」
    を機に、企業と投資家がよりよい関係を築くには

○機関投資家は、年金基金などから委託された資金を一定の投資方針に基づいて運用する。上場企業との接点も多い講師が、機関投資家の投資判断の軸となる考え方や企業価値分析のための望ましいIR、コーポレートガバナンス・コードが求める「建設的な目的を持った対話」のあり方などについて講義する。

⑨ 2日間の総括と「信頼されるIRオフィサーとは」

日本IR協議会
専務理事  佐藤 淑子

○2日間にわたる講義のポイントをまとめ、今後の活動に役立つ形に整理する。経営トップを支える「IRオフィサー」のプロフィールも示す。