IR基礎講座

【開催概要】

 日 時: 2017年3月28日~29日

 ○第1日目 28日(火)午後1時30分~午後7時15分 *午後6時より懇親会
 ○第2日目 29日(水)午前10時~午後3時45分  *昼食をご用意します

 会 場: アーバンネット大手町ビル21階 
           東京會舘LEVEL XXI 「スタールーム」
          (東京都千代田区大手町2-2-2、TEL:03-5255-1515)
           http://www.kaikan.co.jp/xxi/access/index.html

 プログラム:

3月28日(火)  
 13:30-14:20    

① IRの基本と課題

日本IR協議会 
専務理事  佐藤 淑子

○IRの基本をわかりやすく解説する。上場企業を対象とした「IR活動実態調査」結果や事例報告によって全体像を描き出す。コーポレートガバナンスや資本効率の向上など、持続的成長のために重視されているポイントも解説。2日間にわたるIR基礎講座の理解促進につなげる。

 14:20-14:25

 休憩

 14:25-15:25

② 投資家の理解を深めるIR活動

横河電機
IRIRグループ グループリーダー  小林 倫崇 氏

・会社概要、株主構成
IRの目標・IRの組織・体制
・事業内容やビジネスモデルをわかりやすく説明するIR活動の実際
 (説明会や開示資料、展示会、ウェブサイトなどの内容)
・近年、強化している活動と成果
 (トップIR、中期経営計画の説明、ガバナンス、個人投資家向けIRなど)
・まとめと課題

○横河電機は、石油・化学・電力などの領域に強みを持つ制御事業と、自動車や通信分野などに測定器を提供する計測事業を主な柱とする大手企業。2015年度に発表した中期経営計画では、高収益企業への変革を目指し、ROE目標を初めて公表した。経営トップのIR活動を強化し、投資家から評価を得ている。いわゆる「BtoB」企業として、わかりやすい説明や展示会の開催などにも取り組んでいる。講義では、中期経営計画で掲げた目標達成に向けて、いかに説得力を高めるIR活動を実行しているかを報告する。

 15:25-15:40

 休憩

 15:40-16:40

③ 株主・投資家との建設的な対話を重視するIR活動

三菱地所
IR室長 玉木 慶介 氏

・会社概要、株主構成
IRの目標・IRの組織・体制・活動スケジュール
・経営層によるIR活動と株主・投資家との対話の実際
・建設的な対話に向けた社内の情報収集と資料作成
(中期経営計画を含む持続的な成長や中長期的な企業価値向上についての説明)
・適切な情報開示のための体制構築や取材で留意していること
(公平性を確保するための取り組みなど)
・まとめと課題

○三菱地所は、丸の内エリアに強みを持つ大手不動産企業。IR部門は投資家のニーズを踏まえた詳細な説明資料を作成し、ていねいに説明する体制を整えている。業績のみならず、中長期の企業価値向上について投資家と対話しようとする姿勢には評価が高い。活動においては、経営トップが語るミーティングや物件見学会、丸の内エリアに関する説明会などを活発に開催。海外機関投資家向けIRや個人投資家向けIR、投資家の意見をフィードバックすることにも注力している。こうした活動を長年にわたって強化し、評価を得ているIRオフィサーが、建設的な対話のためのIR活動やその留意点を語る。

 16:40-16:50

 休憩

 16:50-17:50

④ 投資家と共創する企業価値

丸井グループ
IR部 IR担当課長 寒竹 明日美 氏

・企業概要
IRの目標・IR部門の組織・体制
・主なIR活動とスケジュール
・「共創経営」とは
・注力しているIR活動や、投資家との「共創」事例
・まとめと課題

○丸井グループは、近年IRを強化している大手小売企業。2016年度IR優良企業特別賞を受賞した。経営トップ自らIRを主導し、ROEやROICなどのKPI(重要業績評価指標)も活用して戦略の納得性を高めている。IR部門は説明会資料をわかりやすく改善し、事業の詳細やESG関連の説明会を開催するなどの活動も進めている。「MARUI IR DAY」の開催や「共創経営レポート」作成、さらに統合報告書説明会の開催など、独自性を意識した活動に対する評価も高まっている。講義では、こうした活動の実際を具体的に報告する。

 18:00-19:15  懇親会

 

  3月29日(水)    
 10:00-11:00

IRの基礎となる適時開示

東京証券取引所
執行役員  上場部長 青 克美 氏

・最近の証券市場
・上場会社のディスクロージャー
・適時開示制度の概要

IRの基礎となるタイムリーディスクロージャーについて解説する。IR担当者が知っておくべき規則に加え、コーポレートガバナンスに関する最近の状況について説明する。

 11:00-11:10

 休憩

 11:10-12:10

⑥ 海外機関投資家の動向とIRの要点

アイプリオ・ジャパン
日本代表  山本 英勝 氏

・海外機関投資家の日本株売買動向
・日本企業に対する海外機関投資家の評価や要望
・海外機関投資家向けIR活動の要点や注意事項
・アクティビスト(物言う株主)に対する準備や対応
・外国人持ち株比率の低い場合の海外機関投資家向けIR

○日本株の売買や保有比率に占める外国人投資家の割合が高まっている。世界各地の機関投資家が、日本株をどのように評価し、投資しているかについて、豊富なデータを基に解説する。

 12:10-13:00  昼食
 13:00-14:00

⑦ アナリストの視点と企業価値分析

大和証券
企業調査部 チーフアナリスト 津田 和徳 氏

・アナリストの情報収集・分析の原則
・取材・リポート発信・機関投資家訪問の実際と課題
・バリュエーションや投資レーティング判断に至るまでの決定プロセスと主な判断項目
・企業への取材、ミーティングの量と内容--知りたい情報やIR担当者への要望
・経営者や事業部門責任者に望む説明やディスカッション

○アナリストは、どのような視点で企業価値を分析・評価するのだろうか。小売セクターのアナリストとして、豊富な経験を持ち、コーポレートガバナンスや情報開示についても深い知見を持つ講師が、アナリストの仕事の基本から分析作業の実際、さらにIRオフィサーに求める役割・行動などについて講義する。

 14:00-14:10  休憩
 14:10-15:10

⑧ 機関投資家とは (投資チームの人員構成や投資金額)

インベスコ・アセット・マネジメント
日本株運用部 リサーチ・アナリスト 古布 薫 氏

・機関投資家とは(投資チームの人員構成や投資金額)
・投資判断に至るまでの決定プロセスと主な判断項目
・企業価値向上という視点では、どんなIR情報が有用か。望ましいIR活動やIR担当者への期待
・非財務情報やコーポレートガバナンスの注目点
・「日本版スチュワードシップ・コード」「コーポレートガバナンス・コード」を機に、企業と投資家がよりよい関係を築くには

○機関投資家は、年金基金などから委託された資金を一定の投資方針に基づいて運用する。上場企業との接点も多い講師が、機関投資家の投資判断の軸となる考え方や企業価値分析のための望ましいIR、コーポレートガバナンス・コードが求める「建設的な目的を持った対話」のあり方などについて講義する。

 15:10-15:15  休憩
 15:15-15:45

⑨ 2日間の総括と「信頼されるIRオフィサーとは」

日本IR協議会
専務理事  佐藤 淑子

○2日間にわたる講義のポイントをまとめ、今後の活動に役立つ形に整理する。経営トップを支える「IRオフィサー」のプロフィールも示す。


【開催要項】

 参加定員:180名(定員になり次第申込み締め切り)

 参加費:  
 ○会   員/1名につき 31,000円(税込価格33,480円)
 ○非会員/1名につき 60,000円(税込価格64,800円)

 ※参加費は、懇親会費、2日目の昼食代を含みます。
 ※キャンセルをお受けする日時は開催日の2営業日前(3月24日)の17時までです。
 ※お申し込み確認後に請求書をお送りします。3月末日までにご入金願います。