第9回名古屋部会

テーマ:
「貴社のIRシナリオを見直すヒント ~企業価値に潜む誤解」

今回の部会では、企業価値を軸にしたIRシナリオの策定という原則論を改めて考えます。

講師には、『企業価値の神秘』(2016/10中央経済社出版)の著者である大阪市立大学大学院経営学研究科教授の宮川壽夫氏をお迎えします。宮川氏は、企業価値に関する多くの誤解がきちんとした裏づけのないままに信じられていると主張します。

まず、以下に挙げるような問いかけをもとに企業価値に関する数々の誤謬を解きほぐすことから始まります。

  • そもそも企業価値は「最大化」されるべきなのか:最大化の誤解
  • 投資家やアナリストはなぜ足元の業績に関心が高いのか:短期志向の誤解
  • 増配や自社株買いはなぜ好材料となりやすいのか:株主還元の誤解
  • 企業の資金調達はなぜ悪材料となりやすいのか:希薄化の誤解
  • 需要と供給で本当に価格が決まるのか:競争市場の誤解

ともするとIR活動の訴求点は「なにか投資家にアピールできる材料はないか」という視点から始まってしまいます。上記の問いを検討しながら企業価値の仕組みを正しく理解し、企業価値の拡大に直結した「ぶれないIRシナリオ」を策定することが重要です。シンプルでわかりやすく説得力のある訴求点のしぼり込みこそIR活動の基本と醍醐味です。そのための視点とプロセスについてお話いただきます。

 


  開催概要

日時:
2017年11月10日(金)16:00-17:30 

会場:名古屋プライムセントラルタワー13階 第20会議室
愛知県名古屋市西区名駅二丁目27番8号
(名古屋駅 桜通口から徒歩約9分/名古屋駅 地下鉄1番出口から徒歩約4分)
https://www.nipponkaigishitsu.com/detail/?id=3&tab_index=6

テーマ:「貴社のIRシナリオを見直すヒント ~企業価値に潜む誤解」

講師:宮川壽夫氏(大阪市立大学大学院経営学研究科・商学部 教授)

【講師紹介】

宮川 壽夫(みやがわひさお)氏、大阪市立大学大学院経営学研究科 教授

専門分野:コーポレートファイナンス理論の実証研究

学位・資格:筑波大学大学院博士後期課程修了 博士(経営学)

日本証券アナリスト協会検定会員、国際公認投資アナリスト

<主な職歴>

1985年       野村證券株式会社入社

2000年       米国トムソンファイナンシャル・コンサルティンググループ
      シニアディレクター

2007年       野村證券株式会社 IBコンサルティング部
      シニア・エグゼクティブ・ディレクター

2014年       大阪市立大学大学院経営学研究科 教授

2015年       ワシントン大学(University of Washington)客員教授

<主な著書>

『企業価値の神秘~コーポレートファイナンス理論の思考回路』
(中央経済社)2016年11月

『配当政策とコーポレート・ガバナンス』
(中央経済社)2013年1月

「PBR1倍の非対称性に見える日本企業の低ROE問題」
『証券アナリストジャーナル』2015年6月

「ROE重視は日本の企業価値を拡大するのか」
『資本市場』2014年12月 他多数

所属学会:日本ファイナンス学会、日本経営財務研究学会、日本IR学会

研究室ウェブサイト:http://miyagawa-semi.justhpbs.jp/
(「大阪市大宮川」で検索)

その他 :
当日は、お名刺または参加受付票を受付にご提出ください。