IR基礎講座

【開催概要】

 日 時: 2016年3月24日~25日

 ○第1日目 24日(木)午後1時30分~7時15分   *午後6時より懇親会
 ○第2日目 25日(金)午前10時~午後3時45分  *昼食をご用意します

 会 場: アーバンネット大手町ビル21階  東京會舘LEVEL XXI 「スタールーム」
(東京都千代田区大手町2-2-2、TEL:03-5255-1515)
http://www.kaikan.co.jp/xxi/access/index.html

プログラム:

3月24日(木)  
 13:30-14:20    

① IRの基本と課題

日本IR協議会 
専務理事  佐藤 淑子

○IRの基本をわかりやすく解説する。上場企業を対象とした「IR活動実態調査」結果や事例報告によって全体像を描き出す。コーポレートガバナンスや資本効率の向上など、持続的成長のために重視されているポイントも解説。2日間にわたるIR基礎講座の理解促進につなげる。

 14:20-14:30

 休憩

 14:30-15:30

② 株主・投資家との建設的な対話を重視するIR活動

東京海上ホールディングス 
経営企画部部長 兼 広報IRグループリーダー   佐々木 史朗 氏

・会社概要、株主構成
・IRの目標・IRの組織・体制・活動スケジュール
・経営陣を主体とした建設的な対話の実践
・建設的な対話に向けたわかりやすく的確なIRツール作成
・個人株主・個人投資家向けIR活動の推進
・株主・投資家の意見の社内との共有・まとめと課題

○東京海上ホールディングスは、2008年度IR優良企業特別賞、10年度と14年度のIR優良企業賞を受賞している。なかでも経営層が投資家と対話する機会やIR部門が作成するわかりやすい資料、きめ細かな個人投資家向け活動に対する評価が高い。社内研修を活用して株主・投資家の意見を共有するといったユニークな取り組みも続けている。2015年は、海外保険会社の買収公表後、経営層が迅速に説明する電話会議を開催し、機動的な活動に対する高い評価を得た。講義ではこうした活動を中心に、株主・投資家との信頼関係を目指す姿勢を報告する。

 15:30-15:45

 休憩

 15:45-16:45

③ 経営や事業活動に貢献するIR活動

塩野義製薬 
経営戦略本部 広報部 専任課長  山﨑 智之 氏

・IRの目標・IRの組織・体制・活動スケジュール
・IRの質向上への取り組み(投資家の意見を経営層にフィードバック)
中期経営計画策定や進捗とIR活動の連携
まとめと課題

○塩野義製薬は、2020年に向けた成長戦略を公表し、14-16年度の3年間の中期経営計画では、目標値を明示してIR活動に取り組んでいる。経営トップによる資本効率に関する考え方や株主還元の説明が評価され、2014年度にIR優良企業特別賞、15年度にIR優良企業賞に選ばれた。引き続き、成長への投資、戦略的事業投資、株主還元の3つのバランスをとりながら、企業価値向上を目指している。それに貢献するのが、投資家の意見をフィードバックするIR活動である。こうした活動の実際や成果、課題について、具体的に紹介する。

 16:45-16:50

 休憩

 16:50-17:50

④ 投資家の理解を深めるIR活動

エムティーアイ
取締役  松本 博 氏

・会社概要、株主構成
・IRの目標・IRの組織・体制
・「中・小型株企業」としての課題
・事業内容やビジネスモデルをわかりやすく説明するIR
・活動の実際(説明会や開示資料、展示会、ウェブサイトなどの内容)
・アナリストや外国人、個人投資家にアプローチするときの工夫点と成果
・まとめと課題

○エムティーアイは、携帯電話やスマートフォン(スマホ)向けに、生活情報や音楽などのコンテンツを配信する事業を柱にしている。 2011年度にIR優良企業奨励賞を受賞し、変化の激しい業界の中で、安定感のあるIR活動を続けていることが評価された。2015年3月には東証1部に上場市場を変更し、株式の流動性を高めて広範囲の投資家から注目される段階を迎えた。講義では、海外を含む機関投資家、そして個人投資家に向けて、どのようなIR活動を推進しているかを報告する。

 18:00-19:15  懇親会

 

  3月25日(金)    
 10:00-11:00

IRの基礎となる適時開示

東京証券取引所 
上場部長 安井 良太 氏

・ディスクロージャー・IRの意義
・適時開示の概要とIRの関係
・適時開示にあたっての基本的な留意点
・上場制度等に関する最近のトピック

○IRの基礎となるタイムリーディスクロージャーの制度と実践について解説する。IR担当者が知っておくべき制度や規則に加え、コーポレート・ガバナンスの充実や企業価値の向上に向けた取組み、上場制度に関係する最近のトピックについて報告する。

 11:00-11:10

 休憩

 11:10-12:10

⑥ コーポレートガバナンス・コードへの対応とIR

KPMG  あずさ監査法人
アドバイザリー本部  グローバル財務マネジメント
IR/SRアドバイザリー担当  土屋 大輔 氏

・持続的な成長と中長期的な企業価値向上を目指すコーポレートガバナンス・コード
・IR活動において株主資本コストを上回る投資リターンをディスカッションする意味
・中長期的視点の株主・投資家を開拓するための情報収集と活動のあり方
・SRとIRを結びつけるための工夫や留意点

○コーポレートガバナンス・コードの目的は、持続的な成長と中長期的な企業価値向上にある。講義では、コード導入に伴って重要度が増す株主資本コストを上回る投資リターンの確保や、それをディスカッションするIR活動の意味について解説する。また中長期的視点の株主・投資家を開拓するための情報収集と活動や、株主総会の情報開示や議決権行使を促進する「SR活動」とIRを結びつける工夫や留意点などについても解説する。

 12:10-13:00  昼食
 13:00-14:00

⑦ アナリストの視点と企業のフェア・バリュー

UBS証券
株式調査部 シニアアナリスト  高木 直実 氏

・アナリストの情報収集・分析の原則
・取材・リポート発信・機関投資家訪問の実際と課題
・投資レーティング判断に至るまでの決定プロセスと主な判断項目
・企業への取材、ミーティングの量と内容--知りたい情報や IR担当者への要望
・経営者や事業部門責任者に望む説明やディスカッション

○アナリストは、どのような視点で企業価値を分析・評価するのだろうか。アナリスト人気ランキングで常に上位に位置し、機関投資家の高い評価を得ている講師が、アナリストの仕事の基本から分析作業の実際、さらにIRオフィサーに求める役割・行動などについて講義する。

 14:00-14:10  休憩
 14:10-15:10

⑧ 機関投資家の視点と望ましいIR

大和証券投資信託委託
調査部 企業調査課長 チーフ・アナリスト  菊池 勝也 氏

・機関投資家とは(投資チームの人員構成や投資金額)
・投資判断に至るまでの決定プロセスと主な判断項目
・長期的な時間軸でIR情報を活用するときの着眼点
・非財務情報やコーポレートガバナンスの注目点
・IRで知りたい情報やIR担当者への要望
・「日本版スチュワードシップ・コード」「コーポレートガバナンス・コード」
   を機に、企業と投資家がよりよい関係を築くには

○機関投資家は、投資信託や年金基金から委託された資金などを一定の投資方針に基づいて運用する。「ファンドマネージャー」・「バイサイドアナリスト」として20年以上のキャリアを持つ講師が、機関投資家の投資判断の軸となる考え方や企業価値分析のための望ましいIR、コーポレートガバナンス・コードが求める「建設的な目的を持った対話」のあり方などについて講義する。

 15:10-15:15  休憩
 15:15-15:45

⑨ 2日間の総括と「信頼されるIRオフィサーとは」

日本IR協議会
専務理事 佐藤 淑子

○2日間にわたる講義のポイントをまとめ、今後の活動に役立つ形に整理する。経営トップを支える「IRオフィサー」のプロフィールも示す。


【開催要項】

 参加定員:180名(定員になり次第申込み締め切り)

 参加費:  
 ○会   員/1名につき 31,000円(税込価格33,480円)
 ○非会員/1名につき 60,000円(税込価格64,800円)

 ※参加費は、懇親会費、2日目の昼食代を含みます。
 ※キャンセルをお受けする日時は開催日の2営業日前(3月22日)の17時までです。(キャンセルはお電話のみにて受け付けます)
 ※お申し込み確認後に請求書をお送りします。3月末日までにご入金願います。