日本IR協議会

サステナビリティに関する知見を深める“特別講座”

当協議会は、2023年3月からIR責任者・担当者が知見を深めるべきテーマを設けた「IR特別講座」を開講しております。

今回は人的資本関連の開示をはじめとするサステナビリティへの取り組みに焦点をあて、IR活動を高く評価されている企業の取り組み事例や海外投資家の視点なども取り込んだプログラムといたします。

IR業務の担当者、IR部門責任者を含め最新情報の習得を希望する方々の受講をお奨めします。
サステナビリティ/ESG部門、人事（HR）部門など関連部門の方々も受講いただくことが可能です。

❖プログラム

10:00-10:05 　講座受講に関するご案内

10:05-10:35 　　　　　　　　　　　　　
①「“サステナブル経営” とIR」
講師：日本IR協議会専務理事佐藤淑子
資本市場においてサステナブル経営に関心が高まる中、企業価値と社会価値の向上と課題、非財務情報開示の拡大といった環境変化を踏まえ、今後のIR活動に関する課題や留意点を含めて解説する。

10:40-11:30 　　　　　　　　　　　　　
➁「企業価値向上に資するIR活動の実践」
講師：中外製薬広報IR部インベスターリレーションズグループマネジャー櫻井貴之氏
○投資家ニーズに基づく情報開示の充実（成長見通し、ピーク売上、研究開発など）
○サステナビリティ課題における対話機会の創出
○ESG指標に対する全社的な取り組み
○質疑応答
★ポイント
中外製薬は、財務・非財務における充実した情報開示や研究開発に関する詳細な説明などが高く評価されている。加えて経営陣が先頭に立ってサステナビリティ関連情報の発信と対話に努め、資本市場の関心に的確に応えている。IR優良企業賞の審査で評価された取り組みを中心に、多面的にお話しいただく。
＊「IR優良企業賞2023」受賞

11:40-12:30 　　　　　　　　　　　　　
③「時代に即してIRを進化させてきた取り組みと実際」
講師：オムロン執行役員常務　グローバルコーポレートコミュニケーション＆エンゲージメント本部長兼サステナビリティ推進担当　井垣勉氏
○ROIC経営の導入とIR活動の進化の歴史
○コーポレートガバナンスやサステナビリティと企業価値向上との結びつきと情報発信
○最近のIR活動と今後の展望
○質疑応答
★ポイント
オムロンのIRを進化させてきた姿勢は、長期にわたって高い評価を得ている。なかでも他社に先駆けて始めたROIC経営やガバナンス・サステナビリティと企業価値向上を結びつける情報発信などに対する注目度が高い。こうした中長期視点の取り組みの背景や実際などについて、統括責任者のお立場から概括いただく。
＊「日本IR協議会設立30周年記念表彰・特別賞」受賞

12:30-13:30 　昼食休憩

13:30-14:20 　　　　　　　　　　　　　　
④「グローバルに活動するサステナブル・インベスターとしての戦略」
講師：BNPパリバ・アセットマネジメント CEO・代表取締役社長　土岐大介氏
○BNPパリバ・アセットマネジメントの概要
○欧州のESG投資の最新の状況
○投資戦略（ESGインテグレーション）やスチュワードシップ活動の現状
○日本・今後の展望（当社の2025年までの優先事項）
○日本企業のIR部門の方々へのご提言
○質疑応答
★ポイント
BNPパリバ・アセットマネジメントは、グローバルに認知度の高い金融グループの一員として、投資にESGを統合し、長期で持続可能なリターン獲得を目指している。環境や社会課題に注視したスチュワードシップ活動を実践し、サステナビリティに関するポジティブな成果を社会にもたらすことも追求している。サステナビリティの領域で注目される欧州を中心に活動する運用会社の視点より、ESGを取り巻く市場環境の現況や展望をお話しいただく。

14:30-15:20 　　　　　　　　　　　　　
⑤「人的資本への投資と企業価値向上との関係性を示すIR活動」
講師：日本総合研究所リサーチ・コンサルティング部門シニアマネジャー國澤勇人氏
○「人的資本」開示の現状
○経営戦略と連動した人材戦略の意義
○人的投資と企業価値向上とのつながり
○今後の「人的資本」開示における課題
○質疑応答
★ポイント
有価証券報告書において人的資本関連の情報開示が義務化されたのを背景に、IRにおいても効果的な開示のあり方が議論されている。しかしながら、そのゴールは開示にとどまらない。長期的な企業価値向上を目指し、そのためのIR活動にどう活かしていくかという視点が重要である。人的資本の開示に向けた現状や課題について人材領域を専門とするコンサルタントの視点から解説していただく。

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IR特別講座

2024.03.27