第18回IR実務英語セミナー

2022.08.04

― プライム市場の英文開示促進への課題と解決策 ―

日本IR協議会は、会員である株式会社エイアンドピープルと協力し、「第18回IR実務英語セミナー」を8月4日(木)にオンライン開催いたします。

さて、金融庁金融審議会ディスクロージャーワーキング・グループが2022年6月に、開示拡充の方向性に関する検討結果の報告書を公表しました。その中で、英文開示、特に開示企業が約1割程度*と言われている有価証券報告書の英文開示の促進について改めて言及がありました。そこに異論の余地がほとんどありませんが、英文開示が進まない要因として「有価証券報告書全体の英文開示には相当の作業等を要する(同報告書36ページ)」こと、言い換えれば「英語へのハードル」が未だ見え隠れしています。(*IR資料を英文化している一部上場の企業数比率(東証調べ2021年12月)決算短信 68%、株主総会招集通知 64%、コーポレートガバナンス報告書 22%、有価証券報告書 13%)

 「英語へのハードル」といっても学校での点数や英語検定のスコアの話ではありません。正確さと格調のために一字一句に細心の注意を払って作成した文書を、その努力が無にならない品質で翻訳することへの重圧感が存在することは否めないのではないでしょうか。そして、この重圧感は、近年の非財務情報の開示においては更に強まっていることと存じます。

 この解決の一助となり得る英文ライティングの考え方とスキルに、欧米の官公庁や企業の文書作成において求められている「速く読め、効率的に要点がつかめ、理解しやすい」文章を書くことを目的とするプレイン・ランゲージ(イングリッシュ)があります。

 今回のセミナーでは、まず、海外投資家が読みなれている「プレイン・イングリッシュ」をご紹介し、次いで、和文情報のプレイン化も視野に入れながら、投資家が情報源として英文開示を必要としている資料の上位である、決算短信、IR説明会資料、有価証券報告書などを例に英文資料作成の課題解決をご紹介します。

 皆様のご参加をお待ち申し上げております。