IR基礎講座

2010.03.29


対象となる方々: これからIR業務を担当する、IR業務を始めて日が浅い、といったIR担当者の方々を中心にしておりますが、IR部門の責任者や、IRを網羅的に学びたいという方なども、数多く参加していらっしゃいます。

学習内容と受講終了証: 本講座は、IRの「基本」と、知っておくべき「最新テーマ」を組み合わせた学習プログラムにしております。受講した方には「受講終了証」を発行します。

IRスキルのレベルを評価: 当協議会は、IR担当者の習熟度を評価、判定する「IRスキルのレベル評価システム」を実施しています。基礎講座受講後、フォローアップ研修で「筆記テスト」「事例報告」「レポート執筆」に参加することで、理論と実務の両面から能力向上に役立てることができます。

講師とプログラム: 今回は、「“新成長戦略”が求められるIR」を中心に、第一線で活躍する講師の方々をお迎えしています。

第1日は、事例報告中心のプログラムです。当協議会の首席研究員が 「IRの基本と課題」で主要論点を解説。規模や業種の異なる企業のIR責任者が、「新成長戦略を伝えるIR」「収益構造がわかりにくい企業のIR」「競争力を顕在化させるIR」 について、個人投資家向けIRなどの課題も含めて具体的に語ります。第2日は、資本市場の仕組みを専門家が講義します。「IRの基礎となる適時開示」 では、東京証券取引所の規則を中心に、情報開示制度の基礎を学習します。「アナリストの視点と企業のフェア・バリュー」 「機関投資家の視点と、望ましいIR」 では機関投資家が求める情報、「株主総会に求められるIRの視点」 では、議決権行使に向けての留意点、「海外企業のIRツール最新動向」では、グローバルなIRの方向について探ります。いずれも時間の許す限り質問の時間を取り、最終講では 「要点」 をまとめます。

ネットワークづくり: 第1日目には受講者相互の交流を深める懇親会も開催し、知識の習得ばかりでなく、ネットワークづくりにも最適な研修プログラムを構成いたしました。

お忙しいところ恐縮ですが、皆様のご参加をお待ち申し上げます。

【プログラム表】

■プログラム(1日目)日本IR協議会
3月29日(月) 第1日
13:30 主催者挨拶  日本IR協議会 専務理事 前澤 秀忠
13:35 ~ 14:20 ①IRの基本と課題  日本IR協議会 首席研究員 佐藤 淑子
14:20 ~ 15:20 ②新成長戦略を伝えるIR
  • 会社概要、株主構成
  • IRの目標・IRの組織・体制
  • 活動の実際(説明会や開示資料、海外IR、個人投資家向けIRなどのスケジュール、内容)
  • 経営トップによるIRで、新中期経営計画の説得力をどう高めているか
  • IR活動で重点施策(構造改革や成長分野への投資)を伝える工夫
  • 「CSR経営」やESGの視点でのIRとしての取り組み
    *講演内容の予定
積水化学工業 コーポレートコミュニケーション部 IRグループ長 西山 宏喜氏
15:20 ~ 15:35 休憩
15:35 ~ 16:35 ③収益構造がわかりにくい企業のIR
  • 会社概要、株主構成
  • IRの目標・IRの組織・体制
  • 活動の実際(説明会や開示資料、海外IR、個人投資家向けIRなどのスケジュール、内容)
  • 外部から理解しにくい事業形態や収益構造をどう説明しているか
  • 資本市場での存在感をいかに高めようとしているか
  • IR部門の強化と担当者の育成
  • 今後の課題と取り組み
    *講演内容の予定
シミック 執行役員 情報開示・経営企画・財務経理担当 松原 久雄氏
16:35 ~ 17:35 ④競争力を顕在化させるIR
  • 会社概要、株主構成
  • IRの目標・IRの組織・体制
  • 活動の実際(説明会や開示資料、海外IR、個人投資家向けIRなどのスケジュール、内容)
  • 「コーポレートストーリー」の内容と説明
  • ウェブや広報活動を活用した個人投資家向けIR
  • 今後の課題と取り組み
    *講演内容の予定
オリエンタルランド 経理部IRグループ マネージャー 上田 孝一氏
17:45 ~ 19:00 ●懇親パーティー

■プログラム(2日目)日本IR協議会
3月30日(火) 第2日
10:00 ~ 11:00 ⑤IRの基礎となる適時開示
  • ディスクロージャー・IRの意義
  • 適時開示の概要とIRとの関係
  • 適時開示にあたっての基本的な留意点
  • 適時開示に関する最近の動向
    *講演内容の予定
東京証券取引所 上場部長 松崎 裕之氏
11:00 ~ 12:00 ⑥株主総会に求められるIRの視点
  • 「独立役員」の導入と機関投資家の日本企業を見る目
  • 今年の株主総会に臨む機関投資家の議決権行使基準
  • 株主総会にIR部門が関わることの重要性
  • 日本企業のコーポレートガバナンス、経営、IRに求められること
    *講演内容の予定
ジェネラルソリューションズ執行役員
(日本プロクシーガバナンス研究所所長) 吉岡 洋二氏
12:00 ~ 13:00 昼食
13:00 ~ 14:00 ⑦海外企業のIRツール最新動向
  • 海外企業のIRツールのトレンド
  • アニュアルリポートやIRサイトの特徴や試み、その背景
    *講演内容の予定
大和総研 経営戦略研究所 客員研究員 米山 徹幸氏
14:00 ~ 15:00 ⑧アナリストの視点と企業のフェア・バリュー
  • アナリストが最も重視している分析項目
  • 投資レーティング判断に至るまでの決定プロセルと主な判断項目
  • 機関投資家に求められる情報やディスカッション
  • リスク情報、セグメント情報などの具体的項目で必要な内容
  • 今後の展望と企業への期待
    *講演内容の予定
UBS証券 株式調査部 シニアアナリスト 進 均氏
15:00 ~ 15:15 休憩
15:15 ~ 16:15 ⑨機関投資家の視点と、望ましいIR
  • 機関投資家とは(投資チームの人員構成や投資金額)
  • 投資判断に至るまでの決定プロセスと主な判断項目
  • 長期的な時間軸で企業を見るときのポイント
  • コーポレートガバナンスの注目点
  • IRで知りたい情報やIR担当者への要望
  • 経営者や事業部門責任者に望む説明やディスカッション
    *講演内容の予定
大和住銀投信投資顧問 シニア・ファンド・マネージャー 窪田 真之氏
16:15 ~ 16:45 ⑩2日間の総括  日本IR協議会 首席研究員 佐藤 淑子

【開催要項】

参加定員 : 180名 (定員になり次第申込み締め切り)

参 加 費 : ○ 会 員/1名につき 33,000円
○ 非会員/1名につき 60,000円
※参加費は、懇親会費、2日目の昼食代を含む。
※ご請求書は参加承認後発送します。3月末日までにご入金願います。

フォローアップ
研修費 :
○ 会 員/1名につき 7,000円
○ 非会員/1名につき 10,000円
※フォローアップ研修の詳細については、別途、電子メールでお送りしている開催ご案内をご参照ください。

そ の 他 : ○宿泊の必要な方は、参加者ご自身でご手配いただきますようお願いします。
○当日は、お名刺を受付にご提出ください。