IR専門講座

~企業価値算定の基礎と実践~

当協議会は11月21日(火)に、企業価値評価をテーマとして取り上げ、「IR専門講座」を開催いたします。

IR活動の基礎は、株価を通じて自社が資本市場でどのように評価されているかを知ることから始まります。株価はどのようにして決まるのでしょうか。業績が良いのに株価が思わしくないのはなぜでしょうか。株価は様々な要因で変動しますが、その背景にはきちんとした理論があります。

この講座では、株価が決まる要因として不可欠な企業価値評価について、財務理論に基づいたモデルによる各種の評価手法を学習します。前半では、IR担当としての財務知識の必要性や割引計算の意味またDCF法や配当割引モデルなど様々な計算手法の特徴などを学びます。後半では、企業価値評価の上で重要なファクターである株主資本コストの計算方法を学習するとともに、実際にデータを活用してWACC(加重平均資本コスト)やEVA(経済付加価値)を計算します。

こうした理論を踏まえて、エクイティ・ストーリーを語ることが、IR担当者の価値を高めます。(なお、講義は可能な限り基礎的な分野からスタートしますが、講義の進展に従い、やや高度な証券・財務用語も登場しますので、何卒ご了承ください)

主な内容:

○前半:90分
「なぜ企業価値を学ぶのか」/「時間価値と割引計算」/「企業価値評価の基本モデルと特徴(配当割引モデル、DCF法、マルチプル等)」/「IR担当者に期待される役割とは」

○後半:90分
「株主資本コストの計算方法」/「βとマーケットリスクプレミアムの計算」/「WACCの算出」/「EVAの計算」/「投資家にエクイティ・ストーリーを理解してもらうための留意点」

 

 開催概要

日時: 2017年11月21日(火)13:00~16:15

会場: 日本工業倶楽部会館 3階大ホール
東京都千代田区丸の内1-4-6
(最寄り駅:JR東京駅 丸の内北口から徒歩2分/地下鉄 丸の内線 東京駅下車
/地下鉄 東西線・千代田線・三田線・半蔵門線 大手町駅下車)http://www.kogyoclub.or.jp/index.html

講師:

○ 河内山 拓磨 (こうちやま・たくま) 氏
一橋大学大学院商学研究科講師(専任)。財務会計、企業財務、企業価値評価を専門とする。これまでに企業の配当や投資に関する実証研究、経営者評価指標の開発に関する研究を実施。企業の幹部向け研修や日本IR協議会「基礎コース」などの講義経験も豊富。

○ 石田 惣平 (いしだ・そうへい) 氏
埼玉大学大学院人文社会科学研究科講師(専任)。財務会計、コーポレート・ファイナンス、コーポレート・ガバナンスを専門とする。これまでに経営者の在任期間や経営者の交代などに関する実証研究を実施。


 開催要項

定員:50名
※応募者多数の場合は先着順、また1社1名様とさせていただきます。
※お申込み受付後、参加受付票が参加者様のメールアドレスに送付されますのでご確認ください。

参加費:
◇会 員 1名に付き10,000 円(税込価格10,800 円)
◇非会員 1名に付き20,000 円(税込価格21,600 円)

※キャンセルをお受けする日時は、11月17日17時までとさせて頂きます。それ以降にキャンセルまたは当日ご欠席された場合は、申し訳ございませんが参加費をお返しすることはできませんのでご了承ください。

※キャンセルはお電話のみにて受け付けます。

その他ご連絡事項


◆当日、お名刺または参加受付票を受付にご提出ください。

講義後半では、皆様に実際にWACCやEVAなどを算定して頂きます。
会場には十分な電源やコンセントがありませんので、3時間強の講義の間、稼働可能なバッテリーを備え、エクセル計算が可能なノートパソコンをご持参下さい。使用するエクセルデータは、事前に参加者皆様にeメールで配布します。

◆講師より、受講前に読んでおいて欲しい、もしくは読んでおくことが望ましい書籍として以下の3点を挙げて頂いています。

「財務諸表の見方<第12版>」(日経文庫)
 日本経済新聞社(2016年)

「はじめての企業価値評価」(日経文庫) 
   砂川伸幸・笠原真人、日本経済新聞社(2015年)

「戦略的コーポレートファイナンス」(日経文庫)
   中野誠、日本経済新聞社(2016年)