IRカンファレンス2019

2019.12.13

IRで打ち出す企業価値向上の新機軸

※定員に達した為、申込みを締切らせていただきました

日本IR協議会と日本経済新聞社は、“IRで打ち出す企業価値向上の新機軸”を総合テーマに、12月13日(金)10時から「IRカンファレンス2019」を共催いたします。

2019年は、米中摩擦の激化や英国のEU離脱問題などを背景に、将来の不確実性を高めるリスクが顕在化した年といえましょう。甚大な被害をもたらした自然災害が続き、地球温暖化の影響増大も憂慮されています。けれども未来を担う世代に対する責任として、前向きな取り組みも始まっています。

持続可能な社会の実現に向けて、企業はESGへの取り組みを本格化し、投資家は企業との建設的な対話を積極化しています。いわゆるコーポレートガバナンス改革も新たな段階を迎えました。投資家は株主総会での議決権行使を通じて明確に意志表明し、資本コストを認識した企業価値向上や、経営トップの選解任基準などに注目しています。先進的な企業は開示レベルを引き上げて経営の透明性を高め、グループ全体で投資家と対話する取り組みなどを積極化させています。

本カンファレンスは、そのなかで活躍するみなさまをお迎えし、3つのセッションを中心に、企業価値向上の新機軸を打ち出すIRについて考えていきます。

【開催概要】

 日 時: 2019年12月13日(金)午前10時~午後4時20分

 会 場: ベルサール東京日本橋  地下2階
(東京都中央区日本橋2-7-1 東京日本橋タワー、TEL:03-3510-9236)
https://www.bellesalle.co.jp/shisetsu/tokyo/bs_nihonbashi/access   

 プログラム:

 12月13日(金) 
10:00-11:00       ◆第1セッション◆
 「企業価値向上の『司令塔』を支えるIR」

<講演>
・首都大学東京 大学院 教授  松田 千恵子 氏

○持続可能な社会の実現に向けて、ESG(環境、社会、企業統治)を経営の重要なテーマに組み込む企業が増えてきました。しかし、目指すところを資本市場に理解してもらうには、トップマネジメントが道のりを可視化し、必要な意思決定をして発信するなどの責任を果たすことが欠かせません。このセッションでは、経済的価値を向上し、社会的価値を実現するサステナブル経営とはどのようなものか、そこで企業価値向上の「司令塔」として機能するトップマネジメントとIRの重要性、その基盤となる資本コストを意識した経営の意義――などについて、語っていただきます。講師の松田先生は、企業戦略、財務戦略を専門領域にした執筆・講演活動を続けるとともに、企業の社外取締役や社外監査役としても活躍していらっしゃいます。

 11:00-11:30

 休憩 (コーヒーブレーク)

 11:30-12:40

 主催者挨拶 ~「IR優良企業賞2019」表彰式

各賞を受賞なさった企業の経営トップが登壇し、経営やIRについて短く語ります。このショートスピーチと、審査委員長はじめ、審査委員との交流が、毎年好評を得ています。

 12:40-13:30

 Lunchtime Networking

 13:30-14:30

 ◆第2セッション◆
「ガバナンス改革と情報開示の進展」 

<講演>
・金融庁 企画市場局 企業開示課長  井上 俊剛 氏
・ニッセイアセットマネジメント チーフ・コーポレート・ガバナンス・オフィサー
 上席運用部長(投資調査) 井口 譲二 氏

                           <所属機関名50音順>

・コーディネーター: 日本IR協議会 専務理事  佐藤 淑子

○2015年に導入されたコーポレートガバナンス・コードは2018年の改訂とともに「投資家と企業との対話ガイドライン」が公表され、重点的に議論することが期待される事項も明確になりました。2019年からは、有価証券報告書における情報開示の充実も進められています。このセッションでは、ガバナンス改革の進捗状況と有価証券報告書を中心とした法定開示の進展について確認した後、機関投資家の注目点や総合的に情報開示を強化するための要点などを事例を交えてディスカッションしていきます。

 14:30-14:50

 休憩

 14:50-16:20  ◆第3セッション◆
 「IRで打ち出す企業価値向上の新機軸」

<パネルディスカッション>
・アサヒグループホールディングス 執行役員  IR部門  ゼネラルマネジャー 石坂 修 氏
・一橋大学大学院  経営管理研究科 准教授(日本IR協議会 客員研究員)  円谷 昭一 氏
・ブラックロック・ジャパン  ディレクター
    運用部門 インベストメント・スチュワードシップ部長    江良 明嗣 氏

・三菱UFJフィナンシャル・グループ 執行役専務  グループCFO   徳成 旨亮 氏

                                                                                                                        <所属機関名50音順>

・コーディネーター: 日本IR協議会 専務理事   佐藤 淑子

○IR活動の幅が広がり、ESGをテーマにした株主・投資家との対話も進んでいます。統合報告書などの非財務情報の開示も充実してきました。しかし、企業価値向上との結びつきがわかりにくかったり、株主・投資家が期待することとギャップがあったり--などの課題もあります。長期にわたる日本企業の株価低迷を背景に、IRはどのように開示と対話を革新していけばよいのでしょうか。このセッションでは、先進的な取り組みを続ける企業のCFOとIR責任者、多数の企業と対話している機関投資家、この分野に詳しい学識経験者がディスカッションします。日本のコーポレートガバナンスの位置づけを踏まえた上で、米英や欧州の型にとらわれず、IRで打ち出す企業価値向上の新機軸を考えていきます。

 

後援団体:
・日本取引所グループ(JPX)/東京証券取引所
・日本公認会計士協会
・日本証券アナリスト協会