一般社団法人 日本IR協議会

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活動内容

IR優良企業賞

毎年1回、優れたIR活動を実施している企業を会員企業の中から選定し、発表します。
審査委員会はアナリスト、投資家、報道機関などで構成されており、応募企業が申告する「調査票」の結果を踏まえて、「IR優良企業」を決定します。IRに熱心な「中・小型株企業」には、「IR優良企業奨励賞」が設けられています。

さらに2005年からは、長期間にわたって優れたIRを継続している企業や、顕著なIRを実施していた企業を称える「特別賞」を設けるとともに、優良企業賞の受賞が3回目となる企業は「大賞」として表彰することとしました。

「IR優良企業」は株価や時価総額を高水準に保つ傾向が見られます。そのため「IR優良企業賞」は、企業にとどまることなく、個人投資家など市場関係者からも注目を集めています。

2015年度(第20回)受賞企業

日本IR協議会(会長・隅修三 東京海上ホールディングス株式会社 取締役会長)は、このほど2015年度IR優良企業賞受賞企業を決定いたしました。「IR優良企業賞」(審査委員長・北川哲雄 青山学院大学大学院 国際マネジメント研究科 教授)は、IRの趣旨を深く理解し、積極的に取り組み、市場関係者の高い支持を得るなどの優れた成果を挙げた企業を選び表彰することを目的としており、今年で20回目を迎えます。

審査対象は、日本IR協議会の会員企業のうち株式を公開している企業で、2015年の応募企業は263社となりました。受賞企業は下記の通りです。IR優良企業大賞2社、IR優良企業賞5社、IR優良企業特別賞3社、IR優良企業奨励賞3社の合計13社でした。

審査方法は3段階で、下記のとおりです。

  1. 応募企業が提出した「調査票」の結果を基にした第1次審査(224社が2次へ進出)
  2. 審査委員のうち、証券アナリスト、機関投資家、ジャーナリストなどの専門委員がIR優良企業対象企業199社、奨励賞対象企業25社を評価する第2次審査
  3. 専門委員による第2次審査をもとに、学術経験者、弁護士等も加わった審査委員全員による最終審査

2015年の受賞企業は、下記の通りです。

IR優良企業大賞 受賞企業(社名50音順)

味の素 2012年、2014年IR優良企業賞、大賞は初

今年就任した経営トップも積極的なIRを継続し、投資家との対話を経営に活かしている。
IR部門の理解しやすい説明や資料にも定評がある。この1年は非財務情報の発信に注力し、企業価値の源泉である概念ASV (=Ajinomoto Group Shared Value)と経営戦略に一貫性を持たせた説明や、初開催のESG説明会は投資家に高評価であった。コーポレートガバナンス・コードに対する考え方も経営トップが早めに公表した。

安定的で常に進化を続けるIRは大賞に値する。

シスメックス 2004年IR優良企業奨励賞、2006年、2011年IR優良企業賞、大賞は初

大賞にふさわしく、長期にわたってレベルの高いIR活動を続けている。
経営の透明性が高く、研究・開発状況も把握しやすい。経営トップは、投資家の視点を踏まえて経営戦略や中期経営計画を説明し、対話の機会も設けている。IR部門はわかりやすい情報開示に努め、投資家からのフィードバックを活かしている。

説明会資料やミーティング、工場見学会や海外事業所訪問などへの評価も高い。
個人投資家向け説明会やウェブサイトの内容も充実している。

IR優良企業賞 受賞企業(社名50音順)

オムロン2012年IR優良企業大賞

高いレベルを継続し、企業価値向上に資するIRを追求している。
経営トップのメッセージは明確で、投資家にもわかりやすい。IR部門は常に向上を心がけ、説明資料などには、資本効率やコーポレートガバナンスの考え方を表す情報が充実している。国内に加えて海外でも事業説明会や工場見学会を開催している点も評価が高い。

個人投資家向けには、説明会やウェブサイトを通じて情報発信し、株主総会の招集通知の内容や早期発送などにも配慮している。

塩野義製薬2014年IR優良企業特別賞、IR優良企業賞は初

経営トップのIRへのコミットメントが強く、説明に説得力がある。
投資家の意見の中で与すべきものを経営に反映し、IR活動を企業価値創造に活かしている。情報開示にも真摯に取り組み、業績にネガティブな情報も経営トップ自らが丁寧に説明して高評価を得た。

開発担当者によるR&D(研究開発)説明会も定期化しており、情報開示に対する社内の意識改革の表れと評価されている。
審査項目全般にわたって前年度より評価が高まり、連続受賞に至った。

東鉄工業2012年IR優良企業特別賞、IR優良企業賞は初

経営トップを中心に、IRを管掌するCFOのもとで活動を充実させている。
現場見学会には、船から見学するなどユニークな企画を盛り込んでいる。見学会には経営トップを含む経営層も参加し、全社で取り組む姿勢が評価されている。

自らを「チームCFO」と称するIR部門は真摯に投資家と向き合い、わかりやすい説明が評価されている。対話のベースとなる説明資料も充実している。
個人投資家向け説明会やウェブサイトの向上にも熱心である。

日本電信電話2014年IR優良企業特別賞、IR優良企業賞は初

経営トップの積極的にIR活動に取り組む姿勢が経営層全体に行き渡り、「IR-Day」などの活動や対話につながっている。
1株当たり利益や株主還元などの経営目標を明示して実行する姿勢への評価も高い。

IR部門は、経営層と投資家とのミーティング設定や取材対応、情報開示の向上やコーポレートガバナンス体制の説明力強化、個人投資家説明会の回数や対象の拡大、ウェブサイトの充実などに取り組んでおり、年々、評価が高まっている。

ポーラ・オルビスホールディングス初受賞

業績の変動に関わらずIR活動に取り組み、継続する姿勢が評価を高めている。
経営トップの関与度が高く、企業価値向上という目的に向けての対話を積極的に実行している。社内の関連部門のサポート体制がしっかりしており、業績の進捗状況を把握しやすい。IR部門に有用な情報が集約されており、投資家との議論も充実している。

個人投資家向けにも説明会を活発に開催し、女性を対象にした体験型イベントなど独自性ある取り組みを続けている。

IR優良企業特別賞 受賞企業(社名50音順)

住友化学初受賞

経営トップが主体となって、経営層が積極的にIRに関与する姿勢が高い評価を得ている。
投資家の関心に合わせて経営戦略説明会などの企画を充実させ、対話を一段と重視する姿勢を打ち出している。ROE目標達成のための「ROI(投下資本利益率)ツリー分析」など、持続的成長や企業価値向上に向けた具体的な取り組みを丁寧に投資家に説明している。

インベスターズハンドブックなどで、投資家が求める情報の開示を充実させていることも評価されている。

ピジョン初受賞

近年、IR活動への評価が高まっている。
経営トップが自ら中長期的な成長戦略や課題、企業価値の創造プロセスをわかりやすく説明している。特に「PVA」という同社独自のEVA (経済付加価値)に加え、CCC(キャッシュコンバージョンサイクル)やROIC(投下資本利益率)を活用した具体的な戦略説明などに独自性がある。

決算発表後の詳細なデータ開示のほか、中国など海外における現地情報の開示姿勢も良好で、投資家からの評価が高い。

みずほフィナンシャルグループ初受賞

経営トップ自らIRに積極的に関与し、四半期ごとにCEOまたはCFOが投資家と対話している。
IR部門は「IR-Day」などを開催し、金融コングロマリットという複雑な事業構造への理解を促す工夫をしている。

コーポレートガバナンス強化にも取り組み、コーポレートガバナンス・コードの導入とともに他社に先がけて報告書を公表し、投資家の関心が高い原則への対応を具体的に説明。取締役会議長(社外取締役)の情報発信も熱心に進めている。

IR優良企業奨励賞 受賞企業(社名50音順)

クオール初受賞

調剤薬局大手。IR体制に対する評価が高く、経営戦略をわかりやすく説明している。
IR担当者は業界動向や社内外の情報収集に優れており、経営トップとのやり取りも密接で、担当者の知見がIRに活かされている。調剤報酬の改定など業績にネガティブな影響を及ぼす事象についても、その対応策などをきちんと解説している。

投資家からの信頼感も高く、総合的な評価が高い。近年の活動の充実度や向上への取り組みも評価されている。

フロイント産業初受賞

薬品や食品会社向けの製剤装置などが主力事業。
IR体制では経営のトップ層が責任者となっており、投資家へのコンタクトを増やしている。時価総額が約130億円(2015年10月末時点)と市場の中では相対的には小さいが、きめ細かい情報開示に努めるなど地道な活動を続けている。

個人投資家向けIR活動も説明会を頻繁に開催するなど活発である。
活動は、工夫や新しい取り組みを伴って着実に進歩しており、評価も年々、高まっている。

三菱商事・ユービーエス・リアルティ初受賞

国内初の商業施設特化型REIT「日本リテールファンド投資法人」と、同じく国内初の産業用不動産特化型REITの「産業ファンド投資法人」を運営する。継続して高いレベルのIR活動が評価された。

経営トップによる国内外でのIR活動に加え、証券会社の営業担当者へも活発に説明するなど、認知度を高める活動には独自性がある。業績修正時の要因分析資料など情報開示に積極的。物件見学会など、投資家の理解度を高める機会も増やしている。