一般社団法人 日本IR協議会

こちらは日本IR協議会会員専用ページです。
ログインにはIDとPWが必要です。

入会のご案内はこちら

活動内容

IR優良企業賞

毎年1回、優れたIR活動を実施している企業を会員企業の中から選定し、発表します。
審査委員会はアナリスト、投資家、報道機関などで構成されており、応募企業が申告する「調査票」の結果を踏まえて、「IR優良企業」を決定します。IRに熱心な「中・小型株企業」には、「IR優良企業奨励賞」が設けられています。

さらに2005年からは、長期間にわたって優れたIRを継続している企業や、顕著なIRを実施していた企業を称える「特別賞」を設けるとともに、優良企業賞の受賞が3回目となる企業は「大賞」として表彰することとしました。

「IR優良企業」は株価や時価総額を高水準に保つ傾向が見られます。そのため「IR優良企業賞」は、企業にとどまることなく、個人投資家など市場関係者からも注目を集めています。

2013年度(第18回)受賞企業

日本IR協議会(会長・隅修三 東京海上ホールディングス株式会社 取締役会長)は、このほど2013年度IR優良企業賞受賞企業を決定いたしました。
「IR優良企業賞」(審査委員長・海津政信 野村證券株式会社 金融経済研究所 シニア・リサーチ・フェロー兼アドバイザー)は、IRの趣旨を深く理解し、積極的に取り組み、市場関係者の高い支持を得るなどの優れた成果を挙げた企業を選び表彰することを目的としており、今年で18回目を迎えます。

審査対象は、日本IR協議会の会員企業のうち株式を公開している企業で、2013年の応募企業は276社となりました。受賞企業は下記の通りです。
IR優良企業大賞1社、IR優良企業賞5社、IR優良企業特別賞5社、IR優良企業奨励賞2社の合計13社でした。

審査方法は3段階で、下記のとおりです。

  1. 応募企業が提出した「調査票」の結果を基にした第一次審査(206社が二次へ進出)
  2. 審査委員のうち、証券アナリスト、機関投資家、ジャーナリストなどの専門委員 13名がIR優良企業対象企業172社、奨励賞対象企業34社を評価する第二次審査
  3. 専門委員による第二次審査をもとに、学術経験者、弁護士等も加わった審査委員全員による第三次審査

2013年の受賞企業は、下記の通りです。

IR優良企業大賞 受賞企業

ローソン09年、12年 IR優良企業賞、大賞は初

IR活動を高水準で継続している姿勢が高く評価されている。
経営トップは株主重視の姿勢を鮮明にし、株主資本コストを意識して経済的付加価値を最大化する経営戦略を実行している。

その枠組みの中でIR活動を実施し、海外IRにも積極的である。IR部門の位置づけも高く、投資家が関心を寄せるテーマに関する説明もわかりやすい。
環境が厳しい中国事業についても経営陣がリスクも踏まえて具体的に説明する姿勢が評価されている。

IR優良企業賞 受賞企業(社名50音順)

コマツ07年、08年 IR優良企業賞、10年 IR優良企業大賞

経営陣がIRに積極的で、経営理念や中長期の方向性が明確である。
決算説明資料には、投資家が知りたいことを踏まえた情報が掲載されており、アナリストはIR部門が重要な経営情報を把握していると感じている。個人投資家向けIRにも力を入れており、最近では個人株主向け工場見学やウェブサイトでの情報発信を充実させている。

10年に大賞を受賞した後の再受賞であり、今後とも高い水準のIRを継続してもらいたい。

信越化学工業初受賞

過去数年で着実にIR活動への評価を高めている。
経営トップがIR活動に積極的にコミットし、証券会社主催のカンファレンスやスモールミーティング、決算説明会での質疑応答など、投資家との対話の機会が多いことも評価されている。

投資家の理解促進につながる取り組みとして、自社工場の見学会なども積極的に設けている。
IR部門の人員も拡充され、IR部門との議論や取材が有益とのアナリストの声も多い。

住友金属鉱山11年 IR優良企業賞

経営トップが長期ビジョンに基づく経営を志向し、企業価値を高めていこうとする姿勢が高く評価されている。
将来の方向性が明確で、目標に向けての過程を個別プロジェクトごとに説明しているのでわかりやすい。

IR部門が社内外の情報を収集・分析して作成する資料の質も高い。豊富なデータや工場見学会がアナリストや機関投資家が理解を深めるのに役立っている。株主総会の議案説明やESGを意識したIR活動にも意欲的である。

富士重工業初受賞

社長、CFOが決算説明会に参加し、自らの言葉で説明している。
IR部門は、外部環境の良し悪しにかかわらず、正確な情報開示に努めている。決算説明資料では投資家が興味を持つ情報の記載を充実させており、工場見学のほか、新製品・技術等に関する説明会を積極的に開催し、さまざまな部門を巻き込んだ全社IRに力を入れている。

米国事業の好調とIRがあいまって結果を出したが、今後も質の高いIRを継続してほしい。

三井住友フィナンシャルグループ初受賞

経営トップによる積極的なIRが高い評価を得ている。
決算発表後に経営陣と主な事業部門のトップが投資家と対話する機会を設けている点は、有益という評価が多い。

決算説明会資料は以前から充実していたが、近年、量と内容がバランス良く改善されてきた。投資家が必要としている情報の要点もおさえている。データブックにおいて日・英併記の資料を充実させるなどの取り組みにも力を入れている。

IR優良企業特別賞 受賞企業(社名50音順)

曙ブレーキ工業初受賞

IR活動が年々向上し、それに対する評価が高まっている。
IR部門は経営トップとの距離が近く、ポジティブ、ネガティブに関わらず情報を適切に開示している。

各種の資料やミーティングに対してもアナリストの評価が高い。
例えば決算説明会資料は、一貫性、網羅性の点で優れている。セグメント情報開示や説明も高評価で、再建に向けて関心が高まった北米の事業に関する資料や事業責任者による説明に対する支持が目立った。

アサヒグループホールディングスアサヒビールとして04年、10年 IR優良企業賞

2011年の純粋持株会社への移行を機にIR部門を社長直轄の組織に変更し、経営トップが率先してIR活動に取り組む体制とした。

情報開示の充実だけでなく、経営トップが資本市場との対話を進め、その結果も踏まえた経営を行っている。
2013年2月に発表した長期ビジョンと中期経営計画においてROEを高めEPSの持続的成長を目指し、企業価値の向上に重点を置いた経営方針を打ち出した点が、投資家からの高い評価を得た。

オートバックスセブン初受賞

経営トップのIRに対する理解が深く、対話の機会を積極的に設けている。
それにより投資家の立場を理解し、社内にフィードバックして成果につなげようとする姿勢が伝わってくる。中期経営計画の策定や説明からは進捗状況が把握でき、投資家視点も反映されていてわかりやすい。

資本政策の判断や株主還元の方針が明確で、安定感がある。
IR部門の人数は少ないが、アナリストがアクセスしやすく、きめ細かな対応を続けている。

三井化学初受賞

経営トップが中・長期的な経営方針を投資家に伝え、対話しようとする姿勢が明確である。
IR活動に対する評価は安定しており、IR部門にはアナリストや投資家にとって有用な情報が集積されている。各種の説明会も企画され、事業部門責任者による説明会や施設見学会に対する評価も高い。

環境が厳しい事業についても具体的な対応策を説明している。
カンファレンスコール資料もコンパクトで必要情報がまとまっている。

ユナイテッドアローズ02年 IR優良企業奨励賞、03年、05年 IR優良企業賞、IR優良企業特別賞は初

高水準のIR活動を長期にわたって継続している。
企業価値向上の意識が高く、社長交代後もIR重視の姿勢は変わらない。IR部門のコミュニケーション能力や積極的かつ真摯に対応する姿勢は極めて評価が高い。

投資家が関心を寄せる情報提供にも熱心に取り組み、原材料高騰の影響やEC戦略について資料でコラムを設けたり、ウェブサイトの月次開示を充実させるといった工夫をしている。事業責任者によるスモールミーティングの開催も評価が高い。

IR優良企業奨励賞 受賞企業

アートネイチャー初受賞

所属する業界は市場規模が小さく、投資家が理解しにくい点があるなかで、積極的なIR活動を行っている。
今後、女性向け市場の成長が期待できることから、商品の使い方などを含めた個人投資家向け説明会に力を入れている。

成長ストーリーについては、短期の取り組みと成果についての検証を行う一方、中期的なロードマップも明解に示されている。月次データの発表では詳細なセグメント売上を掲載し、丁寧な開示に努めている。

ぐるなび初受賞

インベスターズ・デーを開催するなど積極的なIR活動に取り組んでいる。
経営トップやCFOをはじめ、事業責任者も参加するなどIR活動への意欲が高い。

経営面では、課題が目立つ時期もあったが、そのなかで経営トップが現状を客観的に分析し、IR活動で成長シナリオと実現への取り組みを継続的に訴えてきたことが成果につながり始めている。
顧客向けイベントにアナリスト、機関投資家を招待するなどの工夫もしている。