一般社団法人 日本IR協議会

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活動内容

IR優良企業賞

毎年1回、優れたIR活動を実施している企業を会員企業の中から選定し、発表します。
審査委員会はアナリスト、投資家、報道機関などで構成されており、応募企業が申告する「調査票」の結果を踏まえて、「IR優良企業」を決定します。IRに熱心な「中・小型株企業」には、「IR優良企業奨励賞」が設けられています。

さらに2005年からは、長期間にわたって優れたIRを継続している企業や、顕著なIRを実施していた企業を称える「特別賞」を設けるとともに、優良企業賞の受賞が3回目となる企業は「大賞」として表彰することとしました。

「IR優良企業」は株価や時価総額を高水準に保つ傾向が見られます。そのため「IR優良企業賞」は、企業にとどまることなく、個人投資家など市場関係者からも注目を集めています。

2012年度(第17回)受賞企業

日本IR協議会(会長・隅修三 東京海上ホールディングス株式会社 代表取締役社長)は、このほど2012年度IR優良企業賞受賞企業を決定いたしました。「IR優良企業賞」(審査委員長・海津政信 野村證券株式会社 金融経済研究所 シニア・リサーチ・フェロー兼アドバイザー)は、IRの趣旨を深く理解し、積極的に取り組み、市場関係者の高い支持を得るなどの優れた成果を挙げた企業を選び表彰することを目的としており、今年で17回目を迎えます。

審査対象は、日本IR協議会の会員企業のうち株式を公開している企業で、2012年の応募企業は294社となりました。受賞企業は下記の通りです。
IR優良企業大賞1社、IR優良企業賞6社、IR優良企業特別賞4社、IR優良企業奨励賞1社、IR優良企業奨励特別賞1社の合計13社でした。

審査方法は3段階で、下記のとおりです。

  1. 応募企業が提出した「調査票」の結果を基にした第一次審査(203社が二次へ進出)
  2. 審査委員のうち、証券アナリスト、機関投資家、ジャーナリストなどの専門委員13名がIR優良企業対象企業163社、奨励賞対象企業40社を評価する第二次審査
  3. 専門委員による第二次審査をもとに、学術経験者、弁護士等も加わった審査委員全員による第三次審査

2012年の受賞企業は、下記の通りです。

IR優良企業大賞 受賞企業

オムロン05年 IR優良企業特別賞、06年、07年 IR優良企業賞、大賞は初

経営トップが社長就任直後から投資家と積極的に対話を続けている。
トップ直属のIR部門には重要な情報が集積され、取材対応も的確である。IR部門は改善への意欲が高く、事業部門ごとの情報開示や説明が理解しやすい。
投資家の声のフィードバックを重視し、社内向けの説明会などを実施している。

個人投資家向け活動にも積極的で、ウェブサイトやフェア、説明会などを立体的に展開している。
アニュアルリポートでは、各事業部門責任者のコメント紹介が評価された。CSR報告書との統合も始めている。

IR優良企業賞 受賞企業(社名50音順)

味の素初受賞

経営トップのIRへの関与が高まり、投資家との距離が縮まっている。
2012年3月期決算で発表した自社株買い500億円は、その原資についての説明から投資家と向き合う姿勢が強く感じられた。タイの洪水時には全工場の状況を中間決算の資料に盛り込み、詳しく説明した点も評価される。

経営のロードマップが明確な決算説明会資料と、各事業の基本が理解できるファクトシートも優れている。
「個人投資家向けIRに優れた企業」の評価でもトップクラスであった。

アステラス製薬08年 IR優良企業大賞

常に高いレベルのIR活動を継続している。
社長が交代しても、「世界標準を目指す」という経営トップの方針は一貫しておりゆらぎがない。
この点が、主力医薬品特許切れ後の経営再構築といった局面でも信頼される大きな要因となっている。

IR活動が充実しているため、「向上しているか」「改善しているか」などの尺度では変化が見えにくいが、グローバル競争が激化する医薬品業界をリードするIRレベルを今後も維持してほしい。

伊藤忠商事11年 IR優良企業特別賞、初受賞

経営トップが自らの言葉で戦略や中期経営計画を説明し、進捗状況を報告している。
IR部門も社内の情報を集約し、説明能力が高い。投資家の関心への対応も的確で、中国などの「施設見学会」や各事業の責任者が登場する「分野別説明会」に評価が集まっている。

個人投資家には首都圏に加えて各地で説明会を継続し、ウェブサイトと合わせて理解を促している。
アニュアルリポートや説明資料も充実しており、IR部門は年々改善に努めている。

エーザイ06年 IR優良企業大賞、09年 IR優良企業賞

過去数年間の評価が極めて高い水準にあり、高いレベルのIR活動が保持されている。
主力医薬品の特許切れという局面においてもIRの姿勢は変わらず、継続的な評価につながった。
経営トップは資本政策を明確にし、市場の声にも積極的に耳を傾けている。

株主価値創造・向上や情報開示の前提となるコーポレート・ガバナンスについても極めて評価が高い。
決算説明会の進め方も洗練されており、IR部門との財務に関する議論が有益とのアナリストの声も多い。

ニコン初受賞

過去数年で着実にIRの評価が高まっている。
IR部門の対応が優れ、各セグメントの市場環境、競争状況などの情報開示も進んでいる。説明会では、必ず事業部門のトップが参加している点や、公平に説明する機会を設けているという点が評価されている。

タイ洪水の際は、影響を定量的に把握し、かつ開示したスケジュールに沿って復旧が進められた。
こうした事業環境変化への対応をタイムリーに説明することで、投資家と経営者が課題を共有できている。

ローソン09年 IR優良企業賞

経営トップの方針が明確で、「株主価値創造と向上」という基本軸に沿ってIR活動にコミットメントしている。
海外を含め機関投資家との対話にも積極的である。IR部門はアナリストの店舗情報に関するリクエストなどに迅速に対応している。四半期ごとに開催する電話会議や、四半期ベースのデータなどの開示資料もアナリストにとって有用である。

加盟店向け商品展示会を投資家向けにも開放するなど、会社を理解させるための活動にも積極的に取り組んでいる。

IR優良企業特別賞 受賞企業(社名50音順)

大塚商会初受賞

ウェブサイトで情報開示の基本方針を公開し、誠実に情報開示している。
経営トップがIRの最前線に立ち、積極的に投資家と対話している。IR部門は取材などのリクエストに迅速に対応し、説明も丁寧である。事業環境が変化しても業績や見通しを率直に開示する姿勢には評価が高い。

着実な活動がアナリスト・投資家の理解を深め、評価向上につながった。開示データは長期の業績見通しや景況との連動性、経営施策の効果などの分析に役立つという。

東鉄工業初受賞

近年、IR活動への取り組みを強め、着実に評価を高めている。
経営トップ自らが決算説明会に加えて現場見学会や個人投資家向け説明会などに出席し、IR活動に深く関与している。IR担当役員は、活動推進のための組織・体制を整え、IR部門とともに技術力の高さや業界での強みなどを説明している。

建設業の同業他社との比較分析資料や新聞・雑誌記事の抜粋などのIRツールや、現場見学会などのイベントへの評価も高い。個人投資家向けIRも積極的に推進している。

ナブテスコ初受賞

IRに対する積極的な姿勢が、年々評価を高めている。
業績のよいときも悪いときも開示の姿勢が変わらず、レベルが高い。IR部門は事業に対する理解が深く、現況を丁寧に説明している。グローバルに事業展開して企業価値向上を目指すという中期経営計画も、具体的な方針やROEなどの目標数値が理解を助ける。

IRサイトもオンライン化されたアニュアルリポートなどの工夫がある。
中国をはじめとする海外事業の状況の説明も丁寧である。

パーク2404年 IR優良企業奨励賞、10年 IR優良企業特別賞

月次情報(契約数、売上など)が詳細かつ公平に開示されている。
IR担当者が交代しても、引き続きIR部門へのアクセスに優れ、業績の良しあしに関わらず開示姿勢を保っている。市場での認知度は必ずしも高くないが、IR資料は業界環境、競合、ビジネスモデル、戦略など詳細にまとめられ、わかりやすい。

データブックも充実しており、日本語、英語ともに揃えてある。
個人投資家向けIR資料やウェブサイトの向上にも前向きに取り組んでいる。

IR優良企業奨励賞 受賞企業

ワコム初受賞

ペンタブレットなどパソコン周辺機器をグローバルに展開。
IR活動に対する経営トップの関与が強く、IR活動に取り組む姿勢にぶれがない点が評価された。決算説明会資料が詳細で見やすく理解しやすいなどIRツールへのアナリストの評価も高い。情報開示に優れ、IR体制やIR活動の一貫性なども評価されている。

2003年JASDAQ上場、05年東証1部上場。

IR優良企業奨励特別賞 受賞企業

セプテーニ・ホールディングス初受賞

独立系のインターネット広告会社。
経営トップがIRにコミットメントする姿勢の評価が高い。業績の好不調があっても開示姿勢が変わらず、四半期ごとに経営トップが説明している。IR部門責任者や体制にも安心感があり、将来を見通しにくい業界動向も適切に開示している。経営計画や事業をわかりやすく説明することに意欲的で、個人投資家向け説明会やIRサイトの向上などにも取り組んでいる。

2001年JASDAQ上場。